公益社団法人 日本医学放射線学会

学会案内

理事長挨拶

 2014年4月14日より、栗林幸夫前理事長(慶応大学放射線診断科 教授)の後任として、理事長を拝命しました九州大学臨床放射線科学分野の本田 浩です。岡山大学放射線医学講座の金澤 右 副理事長、理事、監事の先生方とともに、日本医学放射線学会のために貢献したいと思っております。
 レントゲン博士がX線を発見してから120年が経過しました。レントゲン博士は、「科学とは人民に貢献してこそ科学である」として、一切の特許を取得せず、発見6年後に受賞した第一回ノーベル物理学賞の賞金さえも寄付されました。このレントゲン博士の高潔な精神により、X線が広く普及し、多くの人々を救ってきたのは言うまでもありません。
 日本医学放射線学会は、レントゲン博士のX線発見の45年後、1940年3月1日に「日本レントゲン学会」と「日本放射線医学会」を統一し創立されました。2015年1月末現在9016名の会員を擁し、放射線科学の全領域を網羅する唯一の学会です。毎年、300名以上の入会があり、うち23.2%が女性で、年々女性の進出が目立つ様になりました。男女を問わず、多くの若者達が放射線科医を目指してくれることを願っています。
 日本医学放射線学会には3つのミッションがあります。第一に国民に対し安全で質の高い放射線医療を提供すること、第二に全国の放射線科医に対し研究や教育の場を提供し優秀な放射線科医を育成すること、第三に国や世界の放射線医療体制作りと維持に貢献することです。日本医学放射線学会は第一のミッション遂行のために専門医制度を、他学会に先駆けて構築しました。この専門医制度が第三者機関である「日本専門医機構」に委ねられ、公的専門医制度が2017年より開始されます。そのためのカリキュラムやプログラム等、制度改革を求められています。さらに質の高い放射線医療を提供できる様、改革を進めていきたいと思っています。 第二のミッション遂行のために、2012年より、国際化を積極的に進めてきました。春の総会では発表スライドはすべて英文とし、口演の30%以上が英語発表となりました。多くの放射線科医が国際舞台で活躍し、世界をリードしてくれることを願っての改革です。第三のミッション遂行のために、放射線医療に関するNational Data作りを開始しました。我が国の放射線医療の実態について、国に理解と協力を求めるためにも、また我が国の放射線診療の良さを世界にアピールするためにも、このデータ作成は欠かせないものです。
 その他にも、多くの課題が山積しておりますが、理事・監事の皆様とともに全力をあげて、放射線医療の明るい将来のために邁進して参ります。会員の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

公益社団法人 日本医学放射線学会 理事長
本田 浩(九州大学 教授)